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韓国社会揺るがすスキャンダル 朴大統領はレームダック化加速

2016年11月13日号

疑惑が疑惑を呼び、さらに新たな疑惑を呼ぶ。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領を取り巻く情勢は、まさにこの言葉通りだ。「朴大統領が、親密な関係にある人物に演説前の原稿を見せ、さらには国家機密まで流出させていた」とするスキャンダルがにわかに浮上、韓国社会を揺るがしている。
 その主役は、朴大統領と親しい民間人女性の崔順実(チェ・スンシル)氏(60)。崔氏は、1974年の文世光事件で朴大統領の母である陸英修(ユク・ヨンス)女史が暗殺された後、朴大統領を支援していた牧師の崔太敏(チェ・テミン)氏の五女。父親の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が暗殺されて以降も、朴大統領の数少ない友人だった。
 崔氏が関係する財団に大統領府から不透明な資金が流れ、異例の早さでその設立許可が下りていたことから、疑惑の"連鎖"が始まった。さらに、韓国を代表する女子大に通う崔氏の娘が、学内で特別待遇を受けたとも指摘され、同大の学長が引責辞任。結局、朴大統領は崔氏を「私がつらかった時期に助けてくれた人」「演説などの文章表現で助言を得ていた」と一連の疑惑の一部を認め、国民への謝罪に追い込まれた。
 それでもスキャンダルは収束せず、今度は崔氏に国家機密が流出していたことが発覚。これに対し、崔氏は疑惑の流出元とされたタブレット端末は自分の物ではないと主張、混迷は深まるばかりだ。
 こうした事態にも韓国国民は冷めている。歴代大統領に必ずつきまとう醜聞に国民が慣れているためだ。5年1期再選不可の現在の大統領制ゆえに、任期半ばを過ぎると現職大統領はレームダック(死に体)化するのが常でもある。
 次の大統領選は2017年12月。支持率が就任後初の10%台まで落ち、政権の弱体化がはっきりした。前大統領が同じ状態になった時、竹島訪問という奇策で起死回生を図ろうとしたが、朴大統領も、もしかしたら......。日韓関係にとって、それが杞憂(きゆう)に終わればいいのだが。
(浅川新介)

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