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豪人気歌手カイリー・ミノーグ 結婚できなくなる「意外な事情」

2016年11月13日号

オーストラリア出身のポップ歌手で日本でも人気のあるカイリー・ミノーグ(48)。英国人俳優との結婚話が、思わぬ理由で暗礁に乗り上げそうだ。同国で来年2月に実施が決まっていた、同性婚合法化の是非を問う国民投票が見送られることになったためだ。
 豪与党・自由党のターンブル首相は今年9月、国民投票を行うと発表したが、投票の前提となる関連法案の成立には、日本の参議院にあたる上院で過半数を占める野党勢力の同意が必要だった。しかし、与野党間の協議は物別れに終わり、10月半ばになって事実上、実現は不可能となった。
 2011年の国勢調査によると、豪州で暮らす同性カップルは約3万3700組。一般の有権者の多くが「同性婚は認められるべき」と認識しており、法的拘束力がないとはいえ、国民投票が行われれば、賛成多数となることが確実視されている。最大野党・労働党のショーテン党首も個人としては賛成にもかかわらず、自らの内閣で実現したいという野心があるのだ。
 こうした中で、ツイッターなどを通じ、母国での同性婚合法化を後押ししていたのがカイリーだった。以前から性的少数者(LGBT)の権利保護を訴えていたカイリーは今年2月、英国人俳優ジョシュア・サス(28)と婚約していた事実を明らかにしたが、これが騒動の発端になった。
 自身も同性婚賛成派であるサスは、豪州で与野党間の協議が続くさなかにテレビ番組で、「豪州で同性婚が合法化されるまで結婚しない」と公言し、カイリーも同調していた。だが、間もなく住民投票見送りが報じられると、サスは豪テレビ番組に電話で出演して失望感を露(あら)わにした。
 国会議員による投票で合法化の可否を決める方法もあるが、与党は野党側のこうした要求には応じないとみられる。豪州で次に同性婚合法化が国政のテーマとなるのは、少なくとも数年先との見方が強い。果たして2人の結婚の行方はどうなるか。
(志村宏忠)

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