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米国 スノーデン氏の伝記映画封切り オバマ米大統領に恩赦も求める

2016年10月 9日号

 2013年に米国政府が自国民や他国首脳の通信を傍受・監視していた機密文書を暴露した元米国家安全保障局(NSA)の契約職員、エドワード・スノーデン氏(33)。米政府は同氏を機密情報漏えい容疑などで訴追、現在も一時亡命中のロシアに身柄引き渡しを強く求めている。その彼の伝記映画「スノーデン」が9月16日、米国でついに公開された。
 ついに、というのはオリバー・ストーン監督が映画化権を取得して以来、製作、公開が何度も延期されてきたためだ。ストーン監督自身も「昨年12月に映画は完成していたが圧力により公開が2度延期された」などと語っている。
 監督は映画製作にあたり、スノーデン氏と面談したという。そうして完成した映画はスノーデン氏を「国家の闇の部分に悩み苦しみ、ついに行動に出た」というヒーロー的な扱いで描いている。特にNSAの同僚が女性の着替えのシーンを覗(のぞ)き「グーグル検索のようなもの」と語るシーンは衝撃的だ。ルービックキューブを使った独創的なデータ持ち出しのシーンなど、映画らしいサスペンス感もある。
 米政府は映画に対し「スノーデンはただの目立ちたがりの裏切り者」と反発。公開直前の15日には米下院情報委員会が2年を費やして作成したスノーデン氏に対する調査報告書を提出し、その中で「国家安全に計り知れないダメージを与えた」と強く糾弾している。また元NSA職員も「事実と異なる点が多くある。映画はあくまでフィクションだ」とコメントした。
 スノーデン氏は映画公開に合わせ、ビデオメッセージでオバマ大統領に恩赦を求めた。これに対し、例えばバーニー・サンダース上院議員のように「政府がスノーデン氏の発言にある種の寛容を見せることが正義の正しい遂行には必要となる」と援護する声もある。米政府の対応に注目が集まっている。
(土方細秩子)

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