国際詳細

News Navi
loading...

トランプ陣営に手堅い"助っ人" 副大統領候補「人選」のウラ事情

2016年8月 7日号

 米共和党は党大会でドナルド・トランプ氏(70)を大統領候補として正式に指名した。
 本来であれば、11月の本選挙に向け、盛り上がりもひとしおのはずだが、トランプ氏への一部の反感は消えておらず、"一致団結"には程遠い。
 大会前、トランプ氏が選んだ副大統領候補にも臆測が飛びかっている。
 トランプ氏が指名したのはインディアナ州のマイク・ペンス知事(57)。だが、この人選に対し、「決してトランプ氏が望んだものではなかった」とする関係者もいる。
 ペンス知事は共和党保守派で、党内の評判も手堅い。"反トランプ"が存在する以上、党内を一つにまとめるという観点から「安全な選択を」との周囲の勧めにトランプ氏が折れた結果ともいわれる。さらに最大の理由は、次のような事情による。
「トランプ氏が望むなら、自分は党大会の議長を降りる」とまで明言し、"トランプ嫌い"の急先鋒(きゆうせんぽう)だったポール・ライアン下院議長はペンス知事と盟友の間柄であり、「ペンス副大統領候補なら選挙戦に協力を惜しまない」と、ライアン議長が歩み寄っていることにある。つまりトランプ氏にとっては妥協の人事案でも、共和党にとってはより現実的な選択なのだ。
 一方、ペンス知事を選択したことで、民主党候補のヒラリー・クリントン氏(68)の副大統領候補選びは「かなり楽になった」とも囁(ささや)かれる。もしトランプ氏が女性やマイノリティーの中から副大統領候補を選べば、より注目を集める人選作業が必要だったが、王道といえる保守派の白人候補に落ち着いたことで、クリントン氏も比較的自由な選択が可能になる。
 ただし、一般有権者への知名度は低いが、ペンス知事は党内で人望がある。今回の人選でトランプ氏に大口の寄付が集まる可能性も高まった。クリントン陣営にとっては意外な強敵現る、といったところか。
(土方細秩子)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

コラム