国際詳細

News Navi
loading...

宇宙の視野で「共存共栄」を目指す イスラエルにプラネタリウム寄贈

2016年7月 3日号

「宇宙に浮かぶ青く美しい地球に国境はない。そんな宇宙大の世界観を持ってほしい」
 東京都品川区の真言宗大僧正、斑目力曠(まだらめりきひろ)さん(79)が中東平和を願って寄贈したプラネタリウムが、イスラエル中部のネタニヤ市に完成し、記念式典が行われた。
 僧籍の一方で実業界で活躍、自ら設立した電源装置会社を一部上場させた辣腕(らつわん)経営者として知られた。イスラエルとは1991年の工場進出で縁が深まり、96年には「平和の梵鐘(ぼんしよう)」をエルサレム市に寄贈している。
 銀河を見上げ瞑想(めいそう)できるプラネタリウムの建設を夢みて、長年、国内外に適地を探していた。4年前、知人を介して構想を知ったネタニヤ市のミリアム・フェアバーグ市長が共感、誘致を申し出た。
 さらに、市長は斑目さんから第二次世界大戦時に大勢のユダヤ人を救った日本人外交官・杉原千畝(ちうね)氏の偉業を聞き、深く感動。市側予算を加えて規模を拡大、多目的ホールや日本庭園などを整備し、「プラネタニヤ~斑目科学宇宙文化センター」(敷地7500平方メートル)を建設した。今後、隣接道路として「スギハラ通り」も設置する計画だ。
 6月6日に行われた記念式典には、斑目さんと市長のほか、オフィル・アクニス科学技術宇宙大臣、冨田浩司・駐イスラエル日本大使ら約200人が出席。アクニス大臣は「プラネタニヤは子どもたちの未来に希望を与えてくれる。イスラエル全体で活用したい」と挨拶(あいさつ)。エリ・コーヘン元駐日イスラエル大使が空手と居合抜きを、オペラ歌手の飯田みち代さんが声楽曲を披露した。
「私の今があるのは、むかしユダヤの方たちに助けられたおかげ。恩返しとして、自身の内なる神を見つめるためのプラネタリウムを贈りたい。宇宙の視野で共存共栄を目指す新しい哲学を、ネタニヤから世界に発信してほしい」。斑目さんの言葉にスタンディングオベーションが広がった。
(山崎博史)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム