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韓国人観光客激減で閉店危機!? カンボジアの北朝鮮系娯楽施設

2016年6月 5日号

 中国・寧波(ねいは)にある北朝鮮レストランから4月、支配人と従業員女性12人が集団脱北したニュースは記憶に新しい。
 北朝鮮のレストランは中国をはじめ東南アジアなど12カ国に約130店、年間の収益は約1000万ドル(約11億円)に上るといわれる。従業員の女性たちが愛くるしいチマ・チョゴリ姿で歌や踊りを披露し、「あれが喜び組か」と評判を呼んだこともある。
 北朝鮮は1月の水爆実験に続き、国連決議を無視して2月には長距離弾道ミサイルを発射。経済制裁を強める韓国政府は、北朝鮮の外貨稼ぎをやめさせるために自国の旅行客に北朝鮮関連店の訪問自粛を要請、客足が遠のいたようだ。客のほぼ全員が韓国人観光客だったカンボジア・シェムリアップの「平壌(ピヨンヤン)レストラン」も例外ではない。
 同店では、従業員たちが逃げ出さないよう有刺鉄線が塀の上に張り巡らされている。通常は屈強な男が入り口で見張りにつき、駐車場には何台もの韓国人観光客のバスが停車しているのだが、4月下旬に訪れた際は様子が違った。
 男たちの姿は見えず、いつも韓国人観光客で満席だった400席ある店内は電気も消えて薄暗く、閑古鳥が鳴いていた。女性従業員たちはステージの上で「モランボン楽団」の映像に見入っていた。
 北朝鮮のプロデュースで昨年末にオープンした「アンコールワット・パノラマ・ミュージアム」。ここも、レストランと同じくひっそりとしていた。アンコール王朝の歴史を北朝鮮の画家たち63人がリアルに描いた360度の大パノラマは圧巻。立体映像のムービーを見れば、アンコールワット寺院の建築がよくわかる。
「4月13日からの1週間、カンボジアの新年休暇には1000人のカンボジア人が訪ねてくれましたが、韓国人の姿は全くなかった」(副館長)
 韓国人観光客の"経済制裁"は着実に奏功しつつあるように見える。シェムリアップ名物が姿を消すのも時間の問題かもしれない。
(田口嘉孝)

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