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首脳会談で大胆な経済協力提案 大統領訪日で日露関係「前進」か

2016年6月 5日号

 ロシアのプーチン大統領が年内にも訪日することになりそうだ。5月6日、ロシアのソチで行われた日露首脳会談を契機に、今年は両国関係が大きく動きそうだ。
 特に、最近の安倍晋三首相はロシアとの関係改善にご執心のようだ。両国間のネックになっている北方領土問題にのみ固執せず、「抱き合わせのアプローチ」(外務省関係者)を探った。3時間超に及んだ首脳会談でも、相手のノドから手が出るような経済協力案を盛り込んだ提案を行った。
 医療支援、交通や上下水道などインフラを中心とする都市計画、中小企業交流、石油・ガスなどエネルギー開発協力、生産設備などの技術交流、極東地域開発、原子力......など、ロシアが得意とする分野を押さえつつ、日本の得意分野で"ウィンウィン関係"を築こうと安倍首相は訴えた。
 今回の提案は8項目に及び、「父の安倍晋太郎外相(故人)が旧ソ連に提案した項目も8項目。そんな思いを踏まえ、日露関係の発展を願っての提案だった」(同)という。さらに、プーチン大統領に「ウラジミール」とファーストネームで呼びかけるなど、これまでにない親しい関係をアピールした。
 これら提案をテコに北方領土問題をも動かそう、との安倍首相の思惑が垣間見える。ロシアが抱える喫緊の経済問題を共に解決しようと呼びかけ、北方領土問題もよい方向に導く。「そのゴールは日露平和条約の締結」(同)
 安倍首相には「北方四島に対する帰属問題を解決して平和条約を締結する」という東京宣言(1993年)の内容に、強烈なこだわりはないように映る。これまで"金科玉条"のように日本政府が掲げてきた東京宣言を脇に置いても、まずは日露関係の"前進"を目指す構えのようだ。
 今年は、日ソ共同宣言(56年)から60年。日露関係の節目にあたる年に、「安倍外交」はどんな成果を得るのか。
(浅川新介)

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