国際詳細

News Navi
loading...

韓国与党惨敗で「ねじれ国会」へ 求心力低下で気になる日韓関係

2016年5月 1日号

 4月13日に行われた韓国総選挙。与党セヌリ党は想定外の惨敗を喫し、残り任期2年を切った朴槿恵(パク・クネ)大統領のレームダック化が急速に進みそうだ。
 投票日までセヌリ党が「やや優勢」の下馬評だった。定数300の議会で過半数超えは確実とみられていたが、フタを開けてみると122議席しか取れなかった。一方、野党第1党「共に民主党」が123議席を獲得、目標の107議席を上回った。
 同時に「共に民主党」から袂(たもと)を分かった「国民の党」が38議席を得て、第三極として国会運営のキャスチングボートを握ることになった。
 2000年以来の"ねじれ国会"となり、朴政権の国政運営はさらに厳しさを増すことになる。これまでも経済政策や雇用対策をなかなか通すことができなかった朴政権にとっては大きな痛手だ。
 韓国大統領は1期5年、再選は許されないため、朴政権は緩やかに瓦解(がかい)し、「ほぼ"死に体"の状況に陥る可能性もある」(韓国全国紙記者)。
 日本にとって気になるのは、慰安婦問題など対日外交に変化が生じるかどうかだろう。「共に民主党」をはじめ、野党は昨年末の慰安婦問題を巡る日韓合意に強く反発しており、今後も合意の破棄を狙って攻勢をかける可能性が高い。
 このため、「日韓合意の履行がさらに遅れそうだ」(同)との観測が流れる一方で、「外交は政権の専管事項。野党が攻勢を強めても、合意自体は生き残る」(韓国外務省関係者)。だが、ソウルの日本大使館前に設置され、日本政府が撤去を強く求めている少女像の問題など、合意事項履行の見通しは全く不透明になったと言えそうだ。
 今回の総選挙では「対日外交は争点にもならなかった」との指摘も多く、「日韓関係が改善するのかしないのか、よくわからない曖昧な状況」(同)といい、両国にとって気を揉(も)む局面が今しばらく続きそうだ。
(浅川新介)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

コラム