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中韓"蜜月復活"は期待薄でも 因縁の韓国に22年ぶりパンダ

2016年4月24日号

 パンダが22年ぶりに韓国にやって来た。
 先月、中国・四川省から来たオスのロバオ(3歳)とメスのアイバオ(2歳)。パンダの貸与は2014年の中韓首脳会談で決まっていた。4月21日から一般公開が始まる。
 中国のお家芸と言える「パンダ外交」だが、そもそも両国にはパンダを巡る浅からぬ因縁がある。前回パンダが韓国に来たのは中韓国交正常化2周年の1994年。しかし、韓国は97年に「アジア通貨危機」に見舞われ、経済はドン底に。パンダにかかるお金の負担に耐えかね、翌98年にはパンダを返す羽目になった。
 確かにパンダにはお金がかかる。「パンダ保護基金」の名目で中国側に毎年支払われる金額の相場は2頭で年100万ドル(約1億1000万円)。エサ代も東京・上野動物園の場合、2頭で1日約2~6万円かかるという。
 飼育施設も"豪華版"だ。
 2頭は、ソウル近郊でサムスン関連会社が運営するレジャー施設「エバーランド」で飼育される。園内に専用施設を設け、IT技術を駆使してパンダの360度パノラマ映像を流したり、竹林にいるパンダのリアルな日常を体験できるコーナーも用意する。
「韓国ではパンダグッズも少なくて馴染(なじ)みが薄いけれど、可愛いから実物を見てみたい」(ソウル市の女性会社員)
 と期待も高いようだが、一方で今回は経済より政治の雲行きが怪しい。パンダ貸与が決まった蜜月時代とは打って変わり、駐韓米軍の「終末高高度防衛(THAAD(サード))ミサイル」配備計画に中国が猛反発。3月の米中首脳会談でも、習近平国家主席とオバマ大統領が険悪になる場面があった。
「中国の狙いは米国、北朝鮮を牽制(けんせい)する上で、『韓国社会の対中感情が多少でも上向けば拾い物』程度でしょう」(パンダ外交に詳しい家永真幸(まさき)・東京医科歯科大准教授)
 とはいえ、「一寸先は闇」の国際政治。レンタル期間は15年間。今度は"任期"を全うできるか。
(中川美帆)

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