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熱をはらむ米国「政治の季節」 本命候補"番狂わせ"の目も!?

2016年4月24日号

 これまで民主、共和両党ともに"独走状態"といわれてきた米大統領予備選。ところが、4月5日のウィスコンシン州の投票結果を受け、微妙な風が吹き始めたようだ。
 共和党はテッド・クルーズ上院議員(45)が圧勝、7月の党全国大会までにトランプ氏が指名を確実にする過半数の代議員(1237人)を獲得できない可能性が出てきた。この場合、7月の全国大会で再投票が行われ、クルーズ氏が有利になると見られている。
 トランプ氏"減速"の主な理由は「過激すぎる発言に米国人も『彼が選ばれていいのか』と感じ始めた」「集会で暴力ざたが多く、ハッカーによる攻撃などの"排除"運動が広がっている」などが挙げられる。クルーズ氏側は「こうなることは織り込み済みだった」と余裕を見せるが、トランプ氏に劣らない超タカ派のクルーズ氏を嫌う国民も多く、状況は混沌(こんとん)としている。
 対する民主党は、バーニー・サンダース上院議員(74)がヒラリー・クリントン氏(68)に完勝。しかも、これまでの予備選結果を見ると、クリントン氏は米南東部で強く、サンダース氏は北西部で強いという特徴がある。今後は北西部での投票が続くため、大逆転の目も出てきた。
 差を詰めるサンダース氏に対する焦りもあるのか、クリントン氏は「サンダース氏は元々無所属で、民主党候補には不適格」などの発言が目立つように。サンダース氏も「ウォール街から1500万ドルもの特別献金を受けている彼女は、そもそも大統領候補にふさわしくない」と反撃するなど、舌戦が激化している。
 全体の支持率では、サンダース49%対クリントン48%の小差ながら、45歳以下の層ではサンダース氏が大きくリードしている。さらに、女性の支持を見てもサンダース氏がクリントン氏を1%上回っており、クリントン氏の苛(いら)立(だ)ちに拍車をかけているようだ。
 米国の「政治の季節」、いよいよ熱を帯びそうだ。
(土方細秩子)

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