国際詳細

News Navi
loading...

J・デップ「トランプ」を怪演

2016年3月 6日号
 米国の「ファニー・オア・ダイ」はコメディー映画を配信するウェブサイト。現在はテレビ番組、映画製作にも乗り出し、作品は有料チャンネルで放映されている。チャーリー・シーン、ヒラリー・ダフ、ジム・キャリーら大物俳優が出演することでも有名だ。
 そのサイトで、事前予告なしに放映された50分の映画が話題になっている。共和党の大統領候補の一人、ドナルド・トランプ氏(69)の著書『ジ・アート・オブ・ザ・ディール』(1987年)をパロディー化した作品で、作中で若き日のトランプ氏を演じるのは、なんとジョニー・デップ。
 デップは「アリス・イン・ワンダーランド」「パイレーツ・オブ・カリビアン」など、過度なメークを施した作品が人気で、「コスプレ俳優」とも呼ばれる。そんなデップが演じるトランプ氏は、大げさな表情、話し方など「本物より本物らしい」怪演ぶり。
 しかもこの映画、昨年11月に企画が持ち上がり、わずか4日間で撮影された。当初はカツラをかぶり、顔はデップのまま表情の面白さでトランプ氏を演じる予定だったが、本人のたっての希望でスペシャルチームによる「完全トランプ化」が実現したという。
 製作者側には「大統領選の最中であり、批判を受けたりトランプ氏の宣伝につながるのでは」という危惧もあった。しかし、「どのみちトランプ氏は多くのメディアに露出している。今さら宣伝にもならないし、トランプファンは映画を見て支持をやめる、とは言わないだろう」ということで製作が決定した。
 内容は不動産王にのし上がっていくトランプ氏の強引な手法をデフォルメし、笑いを取るものだが、根底には鋭い"トランプ批判"がある。
 プロパガンダかネガティブキャンペーンかはさておき、続編を要望する声が殺到しているという。トランプ氏はコメントしていないが、これも人気の裏返し、と言えるのだろうか。
(土方細秩子)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

コラム