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公立大の教室でも銃携帯容認

2016年3月 6日号
 混迷が深まる米大統領選挙の候補者選び。ただ、確実に言えるのは「銃規制に最も強く反対する候補」が共和党のジェブ・ブッシュ氏(63)だということだ。
 ブッシュ氏は2003年、全米ライフル協会(NRA)のチャールトン・へストン会長(当時)からライフルを贈られ、NRAの全国大会で演説も行った。
 今年2月16日にはツイッターで「ジェブ・ブッシュ アメリカ」と刻印された銃の写真を掲載。銃製造会社から特別に贈られたものという。このツイートが批判を浴びると一転、「銃工場で働く人々を守ろうと考えただけ。ツイッターに投稿したのは自分ではない」などと釈明した。
 そのブッシュ家の地元であるテキサス州は、許可証があれば公共の場でも銃を携帯できるという"銃天国"の州。昨夏には、公立の大学構内でも銃の携帯を認める法案が賛成多数で可決された。
 テキサス大オースティン校のフェンベス学長は「大学は銃携帯の例外のはずだ」と反対したが、共和党が多数を占める議会と「銃所持は憲法で認められた自衛権」との風潮に押し切られた。フェンベス学長は「教室内での銃携帯は認めない」などの学内規則作りに乗り出したが、やはり「規制エリアを作るのは法律違反」と却下された。このため、寮の室内での銃所持を禁止するルールを提案しているが、これも州政府の審査により翻される可能性がある。
 同じテキサス州でも、私立大のほとんどは学内での銃携帯を認めておらず、州立大でも学生が銃の携帯に反対したが、法律の撤回には至っていない。学生らは「学内の安全が脅かされ、優秀な学生が他の大学へ流れていく」などと主張している。
 学長や学生らが反対する中、法律をタテに銃の携帯を認めさせようとする州政府。教育現場に銃が全くふさわしくないのは「自明の理」のはずだ。
(土方細秩子)

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