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政権交代で激変する「台湾政界」

2016年2月14日号
 台湾で1月に行われた総統と立法委員(国会議員)のダブル選挙で、与党の中国国民党(国民党)が歴史的な惨敗を喫したのは記憶に新しい。
 野党の民主進歩党(民進党)が圧勝し、加えて新政党「時代力量」が5議席を得て立法院の第3勢力になったことから、台湾政界は激変の兆しを見せている。
 まず、国民党は3月26日に新主席を選出すると決めた。総統選に出馬した朱立倫・前主席が、ダブル選挙惨敗の責任を取って辞任したためだ。6人が立候補を届け出たが、事実上、女性2人の"一騎打ち"と見られている。
 注目されるのは、うち一人が洪秀柱氏(67)であることだ。洪氏はもともと国民党の総統選候補だったが、中国寄りの発言や公約が災いして、投開票日の3カ月前に朱氏に差し替えられた経緯がある。
 今回の主席選挙を洪氏は「崖っぷちに立たされた国民党が再起できるか否かを決める重要な一歩だ」と位置付け、自ら党再建に挑む考えのようだ。ところが、地元紙『自由時報』によれば、仮に洪氏が新主席に就任した場合、複数の同党立法委員が離党する構えを見せているといい、主席選挙も波乱含みのようだ。
 一方、選挙前は三つあった立法院の議席を全て失ったのが台湾団結連盟(台連)である。李登輝元総統を後ろ盾にしてきた台連は、長く民進党に次ぐ第2野党として一定の支持を得ていた。
 しかし、政界引退から15年以上が過ぎて、李氏の威光ももはや有権者には届かなかったようだ。国民党と同様に、台連も主席の黄昆輝氏が引責辞任し、4月末までに後任主席を選出することになった。
 同時に台連は党職員を全て解雇すると決めており、党存続の危機にある。李氏は解党に反対しているという。
 中華圏では唯一、有権者が最高指導者を直接選挙で選ぶ台湾。日本の永田町よろしく、政界は"一寸先は闇"のようだ。
(志村宏忠)

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