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蔡英文氏"台湾初の女性総統"に

2016年2月 7日号
 台湾で1月16日、総統と立法委員(国会議員)の同日選挙が行われ、野党の民主進歩党(民進党)が、いずれも勝利した。民進党による政権奪還は8年ぶり。
 同党の蔡英文主席(59)は、約689万票を得て総統に当選した。蔡氏は台湾=中華民国初、さらには中華圏初の女性最高指導者となる。
 同時に、民進党は定数113の立法委員選挙で計68議席を獲得、こちらも初めて単独で過半数を制した。
 結局、今回の総統選は、国民党の馬英九総統が約8年間進めた過度の親中国路線の継続に有権者が「ノー」を突きつけるとともに、「私たちは(中国人ではなく)台湾人である」とする"台湾人意識"を強化する機会になったと言える。
 しかし、1996年以来、6回目となった住民の直接投票による総統選は、早くから蔡氏の勝利が確実視されていたせいか広範な盛り上がりを見せず、投票率は66・27%と過去最低だった。
 振り返れば、2000~08年の陳水扁政権では、民進党は立法院で一度も過半数を占められなかった。そのため、議会で国民党に足を引っ張られて政権運営に失敗した苦い過去がある。しかし、今回は総統・副総統ポストに加え、立法院での過半数と立法院長選出の権利も得た。
 逆にいえば、完全な政権を有権者から託された民進党が今後4年間、内政・外交、経済で台湾に停滞をもたらした場合、言い逃れはできない。
 国民党を降した民進党の最大の「野党」は、台湾をのみ込もうとしている中国だろう。香港を含む中国への輸出額は台湾の総輸出の約4割に上る。もともと貿易依存度の高い台湾経済は、中国経済の失速もあり、15年の実質GDP(域内総生産)成長率が1%を下回ると見られている。
 経済面での対中依存度を抑えながら、景気回復をどう図るか。蔡新総統にとって最大の課題となりそうだ。
(志村宏忠)

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