国際詳細

News Navi
loading...

インドネシアで白昼の自爆テロ

2016年1月31日号
 アジアにも過激派武装組織イスラム国(IS)の魔の手が忍び寄ってきた。
 1月14日、インドネシアの首都ジャカルタの中心街で自爆テロによる複数の爆発に続き、警官隊との銃撃戦が発生。容疑者5人を含む7人が死亡、24人が負傷した。
 ISは「カリフ国の爆弾が十字軍の仲間を攻撃した。武器と自爆ベルトで戦い、仕掛けた爆弾を爆発させた」と犯行声明を出した。白昼堂々、しかも日本大使館にもほど近い中心街での凶行だ。
 インドネシアはアジアを代表するイスラム教徒の国で、人口約2億5000万のうち約9割を占める。大部分が穏健で、同国では宗教の自由も認められている。だが、以前から「ジェマ・イスラミア(JI)」などのイスラム系過激派組織がテロを繰り返してきた。2002年には、観光地バリ島での爆弾テロで邦人2人を含む200人以上が犠牲になった。
 経済状態は必ずしも悪くないものの、ISの主張に共感する若者も少なくないとされ、ISに傾倒する者の監視やイスラム過激派の動向をインドネシア政府は警戒してきた。実際、昨年12月にはIS支持者11人がテロを計画した容疑で逮捕されている。
 留意すべきは、同様のテロがアジアに広がる危険性がある点だ。特にイスラム教国のマレーシアや昨年8月に爆破テロが起きたタイ、南部にイスラム教徒が多いフィリピンなどISが付け入る余地はある。例えば、マレーシアでは14年、ISに忠誠を誓ったとされる複数のマレーシア人が、首都クアラルンプール近郊の外資系工場を攻撃する計画が発覚、摘発された。同年には、豪州でもIS構成員がシドニーでテロを計画し、容疑者19人が摘発された。
 ISは1月12日にトルコ・イスタンブールでも自爆テロを起こし、ドイツ人ら10人が死亡した。年初から破壊活動を活発化させているIS。日本も決して対岸の火事ではない。
(浅川新介)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    橋本マナミ 女優

    2017年6月18日号

    阿木燿子の艶もたけなわ 157   かつて、"愛人にしたい女性ナンバーワン"のキャッ...

コラム