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非番の警察官が男性を誤射殺

2016年1月24日号
 年間360件近い銃乱射事件が起き、オバマ大統領が演説内容を変更して銃規制を呼びかける事態にまで至った2015年の米国。12月にはメリーランド州ボルティモア市で、モデルガンを向けられた非番の警察官が相手の男性を射殺する事件が起きた。
 銃規制はモデルガンにも適用されるべきなのか。実は米国には、1989年に定められた「本物に近い模造銃にはオレンジ色のキャップをつける」という法律がある。しかし、子どもがキャップを外すなどして本物と間違われる事件は意外に多い。14年にはオハイオ州で、モデルガンを持っていた12歳の少年が警察官に射殺される事件が起きた。
 ボストン、シカゴ、ダラスなどモデルガンを公共の場で持ち歩くことを禁じる自治体もある。ニューヨーク市では派手な色に塗って、一目で"おもちゃ"と分かるようにするよう義務付けられている。ところが、モデルガンの携帯を禁じている市でも、本物の銃は許可証があれば公共の場に持ち込めるなど矛盾した条例が存在する。本物より、おもちゃの方が危険物扱いなのだ。
 米国を代表するテーマパーク、ディズニーランドではカリフォルニア州で起きた銃乱射事件の後、おもちゃの銃の販売を中止した。入り口には金属探知機が設置され、「夢の国」でのテロを阻止するために万全の構えだ。
 モデルガン規制が進む背景には、「本物よりも規制に対する抵抗が少ない」「警察や市民がおもちゃと本物を見分けるのは難しく、時に射殺などの悲劇に発展しかねない」という政府側の主張が通りやすいという事情がある。
 モデルガンを構えて警察官に射殺されるのは悲劇に違いない。オバマ大統領は1月5日、大統領権限で銃販売の免許制導入と購入者の身元調査を義務付ける銃の規制強化策を発表した。本物の銃で毎年何百人もが殺害される現実に歯止めがかかるよう願いたい。
(土方細秩子)

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