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台湾「政権交代」確実視の総統選

2016年1月17日号
 年明け早々、日本の隣で大事な選挙がある。台湾の総統選挙(1月16日投開票)だ。
 ところが、既に大勢は決まっているようだ。最大野党・民主進歩党(民進党)の蔡英文主席(59)の当選が確実視されているのだ。対する与党・中国国民党(国民党)は、馬英九総統の後継を朱立倫主席(54)が狙うが、馬総統の不人気と総統選の公認候補が途中で変わるなど党内のドタバタ騒ぎで支持率が上がらない。
 昨年12月上旬の世論調査で主要候補の数字を見ると、蔡候補の支持率52・6%に対し朱候補は20・1%。他の調査でも似た傾向で、朱候補は蔡候補にほぼダブルスコアの差をつけられている。
 馬総統は2期8年の間、中国との関係を強化し、経済成長を遂げようという方針を立てた。台湾経済の現状を考えると、その路線は必ずしも間違いではなかった。だが、台湾社会で広がる「台湾は中国とは違う」という"台湾アイデンティティー"を軽く見たことが支持率低迷につながった。
 一方、有利に選挙戦を進めている蔡候補だが、前回12年の総統選では敗北した。敗因は、中国との関係を馬総統ほどにはアピールできず、現状維持を望む有権者を取り込めなかったためといわれる。
 そのためか、現段階でも中国との関係は「現状維持」とするだけで、明確な政策を打ち出せていない。このため、"台湾アイデンティティー"にしっかりと応えられる対中政策を欠いたまま、現状維持だけで押し通そうとすると、選挙直前で失速する可能性は残る。
 投開票日は、台湾の国会にあたる立法院選挙も実施される。これも民進党が有利に選挙活動を進めているが、国民党も相応の勢力は堅持しそうだ。当選すれば初の女性総統となる蔡主席だが、対中政策や議会運営を含め、早くも就任後の先行きを不安視する民進党支持者も少なくないようだ。
(浅川新介)

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