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中国向け「空気ビジネス」盛況

2016年1月 3日号
 水不足に悩む中国が、おいしい湧き水を求めて日本の信州や北海道の山を"爆買い"しているのは有名な話。しかし、北京の深刻な大気汚染が世界中で報道される現在、中国で人気なのが「カナダのおいしい空気」なのだとか。
 中国に「空気」を輸出し始めたのは、カナダのバイタリティー・エア社。元々、スキーリゾートなどでボトル入りの空気や高山スキー用の酸素ボンベなどを販売していた。今回、ボトル詰めで売り出したのはカナディアン・ロッキーの麓にあるバンフ市の新鮮な空気だ。
 これに目をつけた中国の業者が、同社に中国への輸出を打診し、15年11月に試験的に500個のボトルを販売した。価格は3リットルボトルが19カナダドル(約1690円)、7・7リットルで32カナダドル(約2840円)と決して安くはない。
 ボトルはスプレー式だが専用マスクがつき、酸素ボンベのような形状。中国で瞬く間に売り切れ、既に多くの予約注文が入っているという。
 そもそも「空気を売る」というビジネス自体、冗談半分に始まったようだ。当初はキッチン用の密閉容器に空気を詰め、ネット上で99カナダセントで売り出したところ話題になり、スプレー缶での販売へと発展した。中国へ輸出するまでは「月に数個売れる程度だった」といい、"バカ売れ"の現状に「生産が追いつかない」とうれしい悲鳴を上げている。
「北京周辺の家庭に必要なのは、ボトル入りの空気ではなく強力なフィルターを備えた空気清浄機だ」というもっともな意見もある。しかし現実に商品が売れている以上、おいしい空気には十分に商品価値がありそうだ。
 同社では「食料や水と同じように、空気も立派な輸出品になる」と、空気ビジネスの将来に期待しているという。いずれ、巨大コンテナで空気を輸出する時代が来るかもしれない。空気を買わなければならないほどの大気汚染を食い止める努力が先、ではあるのだが。
(土方細秩子)

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