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軍演習目的は独立運動鎮圧!? 米テキサス州民の"疑心暗鬼"

2015年8月 2日号
 米テキサス州は面積も広大ならば人口も多く、「ブッシュ王国」「テキサス独立国」などさまざまな異名を持つ。もともと連邦政府からの独立運動が盛んなこの地には、独立を助長する動きも絶えない。
 発端は米軍が今夏に計画している複数の州にまたがる大規模な軍事演習、通称「ジェイド・ヘルム15」。カリフォルニアからテキサスまでの州が演習に選ばれた理由として、米国防総省は「これらの土地の気候、地形などが中東に似通っており、演習に適しているため」と説明した。
 ところが、演習で「仮想敵」とされているのがテキサス、ユタ両州。どちらも共和党優位の土地柄だ。一方で民主党支持の多いカリフォルニア、コロラドなどは「友好的土地」となっている。
 これが臆測を呼び、アボット州知事の元には「テキサス州が連邦政府に反旗を翻した際の鎮圧演習ではないか」との声が寄せられるようになった。州内の反連邦主義を標榜するラジオ局が演習内容を連日批判していることも、こうした懸念に火をつけた。さらに、「州内のウォルマートをつなぐ地下トンネルが造られており、これを通って市民を攻撃するのが演習の目的」といううわさまで流れている。
 さらには、イスラム過激派勢力が米本土に侵攻した際にテキサスが拠点とされ、米軍はニューメキシコ州境で徹底抗戦し、テキサス州全体が敵国扱いされる―という説も流れている。いずれもうわさにすぎないが、アボット知事は州兵を投入し、州民の安全が守られるよう米軍の演習を監視するという異常な態勢をとらざるを得ない状況になっている。「憲法で保障された州民の権利を守り、公民権が侵されないよう見届けるのは重要だ」と知事はコメントした。
 南部連合の中心地として、歴史的にも連邦政府とは折り合いが悪かったテキサス。真夏の悪夢、というには少々度を越しているようにも思えるのだが......。
(土方細秩子)

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