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「株式市場下落の前兆」だって? ピカソ作品に超絶値215億円

2015年5月31日号

 スペインの画家、パブロ・ピカソ(1881~1973年)が、20世紀を代表する芸術家であることは間違いない。5月11日には、米ニューヨークでクリスティーズのオークションに出品された絵画が、1億7937万ドル(約215億2440万円)という史上最高額で競り落とされた。

 落札されたのは、54~55年に描かれた連作「アルジェの女たち」の中の「バージョンO」と呼ばれる作品。クリスティーズは売り主、買い主とも明らかにしていないが、「欧州の個人収集家」が売りに出したという。当初の予想落札価格は1億4000万ドル程度だった。これまでの最高額は2013年、英国の画家、フランシス・ベーコンの作品に付いた約1億4240万ドル。
 オークションの世界では近年、美術品への投資熱から作品の質、量、落札価額ともに跳ね上がっている。背景には、世界的な低金利に加え、株式市場も不安定な状況下で投資対象として美術品の位置付けが上がっていることが挙げられる。いわゆる、"ニューリッチ"と呼ばれる層が、カネに糸目を付けず有名作品を競って買いあさっていることなどが理由と考えられる。
 折しも米国では、22年間下院議員を務めたロン・ポール氏が「米国は大恐慌以来、最大の通貨危機に直面している」と主張。氏によると、現在はドル高傾向が続いているが、「米ドルには基準通貨であり続ける価値がない」と世界市場が判断すれば、ドルは暴落、株式市場の価値も半減し、日常の暮らしにも大きな影響が及ぶという。
 実際、今回の高額落札を受けて、「株式市場が下落する前兆」と見る専門家もいる。となると今回の超高額落札、まさかの事態に備えて、現金資産を美術品に移した可能性もなくはない。
 200億円超の美術品には縁のない庶民にとっても、やや気になるニュースではある。
(土方細秩子)

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