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青い空白い雲
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誰が都知事になっても「電通のための東京五輪」は中止だ!

2020年7月12日号

牧太郎の青い空白い雲/773

 7月5日投開票の都知事選。「東京五輪開催」が争点になっているが、当方〝新型コロナ騒動〟が起こる前から東京五輪に反対だった。カネ、カネ、カネ......の五輪商業主義が気に入らないからだ。

 1984年のロサンゼルス開催の頃から、五輪は「完全民営化」という謳(うた)い文句の下で「商業主義の奴隷」になってしまった。

 この大会、テレビ放映権料とスポンサー企業からの巨額な協賛金が大会総収入の55%(入場料収入はたった18%)。2億㌦を上回る黒字が出て、60%が米国オリンピック委員会に分配された。五輪は儲(もう)かる!

 プロ選手の参加が認められ、企業スポンサーが解禁。選手は大企業の広告塔になった。

 五輪は巨額の富を生む! そこで、各地で激しい招致合戦。日本もマドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)などと戦い、安倍晋三首相が「福島の状況はコントロールされている」と噓(うそ)をついて誘致を勝ち取った。

 でも、大会の運営は巨額の資金を提供する米国テレビネットワークの言いなり。サッカーの欧州チャンピオンズリーグや米プロフットボールリーグの開催時期を避けるため、ネットワークは「夏の五輪」を主張し、東京は開催時期を猛暑の7〜8月にするしかなかった。

    ×  ×  ×

 世界中、新型コロナが爆発的な広がりを見せている。というのに〝五輪商業主義者〟は来年7月の開催!を主張している。でも、これは無理だろう。

 ワクチン開発が間に合うのか?経済がボロボロになった国が選手を送るだろうか? 東京五輪自体が感染者を増やす危険もある。

 一日も早く「中止」を決めるべきだ。

 だというのに、都知事選でハッキリ「中止」を主張する向きは少数派? 小池現知事は強行派だ。なぜだろう?

 日本一の広告代理店「電通」の存在を無視できないのだ。事前イベント、スポンサー集め、民放各局の調整......さまざまの権限を独り占めしている。スポットCMで莫大(ばくだい)な利益を上げる目算だった。

 大きな声では言えないが、誘致のためのロビー工作でも「重要な役割」を果たした!と関係者は自慢する。

 どうやら、東京は「電通の、電通による、電通のための五輪」ではあるまいか? そんな気がする。

 この際「電通」には泣いてもらいたい。知事選が終われば(誰が新知事になっても)多分「中止」を宣言するだろう。

 2024年五輪の開催国フランスもコロナ不況の資金難に苦しんでいる。「24年日仏合同開催」という選択もあるんだから。

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