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それってどうよ
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「新たな気持ち」に、なりきれない件=池野佐知子

2020年5月24日号

OL400人は考える・それってどうよ!?/646

 今年はコロナで明け暮れるのかも、と不穏な予感が募りますが、リモートワークが進んでいても、新年度は新年度。いつもと異なる新年度について聞いてみました。

   ◇   ◇   ◇

「毎年とても楽しいと聞いていた入社式も取りやめ。配属もまだ正式には決まっていませんが、一応営業部に仮配属されながら、マナー研修などもすべてリモートで。満員の通勤電車を経験することも、上司や先輩に叱られることもない新入社員生活。ぬるま湯で、今後、経済活動がフルスロットルになったときとの差が、いまから恐ろしいです」(飲料水・22歳)

「毎年3月に新しいスーツとお財布を購入。新年度に気持ちを集中してきましたが、今年は財布もスーツも出番なし。財布は使ってもいいのですが、やっぱりビジネスシーンで使いたいという気持ちが強くて、まだ使えていません」

(人材派遣・26歳)

「新人がやってきたら、同期たちと『今年の新人は買いか、クズか』を飲みながら話すのが年中行事。仕事の出来不出来はもちろん、男子なら恋愛対象になるか、女子なら私たちの場を荒らさないか、が特に盛り上がるテーマ。お花見もできなかったけど、新人チェックができなかったのが、最も残念な新年度です」(商社・27歳)

「アットホームな弊社では毎月、その月の誕生日の社員が集合して、誕生日会を盛大にします。私は4月生まれ。入社以来、年度始めに祝われていたのですが、今年はリモートで。変わらず嬉(うれ)しかったのですが、温(ぬく)もりが足りない。ハグしたり、握手したりが楽しかったので。来年は元通りのバースデーになるといいなぁ」(IT・25歳)

「毎年、新年度前の3月に新しい手帳のリフィルを購入。今年度の目標やイメージを記します。手帳自体は、新人のときに10歳年上の女性上司が『この1年本当によく頑張りました』とプレゼントしてくれたエルメス。彼女のようになりたいとずっと使っていて、その気持ちを新たにする自分なりの儀式でもあります。が、今年は手帳に書きこまれたのはZoomの会議や打ち合わせのみ。スカスカで寂しいです」(化粧品・26歳)

「上半期アップのプロジェクトが5本あったのですが、これらがいま停止中。チームでは『新年度からフルスロットルで!』と3月前半に大々的な決起集会をしたものの、この状況。コロナが沈静化したら、プロジェクトは再スタートするとのことですが、その時点ではそのときのプロジェクトがある。コロナ明けの過労必至。それを心に『体力をつけよう』とはリーダーの弁です」(広告・28歳)

「新年度には必ず歓送迎会があって、それで新しいメンバーとうまくいくか、いかないかのムードを測っていたのですが、今年はそれがなし。新人はともかく、異動してきた課長のムードがつかめずに悶々(もんもん)としています」(商社・27歳)

「新年度には新しい日記を買うことにしています。今年も買ったけど、在宅・自粛で、食べたものしか書いていない」(自動車・25歳)

   ◇   ◇   ◇

 今年の春はいつもと違う春。数年後に懐かしく思い出すと信じて。

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