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青い空白い雲
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どう見ても「1億5000万円の案里マネー」は憲法違反だ!

2020年2月16日号

牧太郎の青い空白い雲/754

 黒のセットアップに黒のストッキング......。〝喪服スタイル〟が評判の河井案里参院議員。ウグイス嬢の報酬騒動だけでなく、自民党本部から1億5000万円もらったことを暴露されると......「違法ではありません」と居直った。

 どうやら1億5000万円なんて彼女にとって(自民党にとっても)、「端た金」なのだろう。

 何しろ、自民党はこの「案里マネー」の原資になる政党助成金を昨年178億9400万円ももらっているからだ(2019年4月1日時点の試算)。要するに、派手な選挙運動も自分の懐とは無縁なのだろう。

 カネは(自民党)天下の回りもの。まさか!とは思うが、ひょっとするとブランド大好きの彼女、自慢の〝喪服スタイル〟も「政党助成金」という血税で払っているのかもしれない!? そんなことはないと思うが......。

 今年も納税シーズンを迎える。固定資産税、所得税、住民税、法人税、事業税......物を買えば消費税、車を持てば自動車税、一杯飲めば酒税、親が死んだら相続税......税、税、税だ。「1億5000万円の案里マネー」の存在を知ると、一銭も払いたくない気分だ。

    ×  ×  ×

 大体「政党助成金」制度はインチキである。「個人献金(自民党の場合、大部分〝企業献金〟)を制限するから」という理由で作られた制度。すべての国民1人当たり年間250円、総額約320億円が、国会議員数や国政選挙での得票数に応じて各党に配分される。

 でも「抜け道」がある。政党支部なら個人献金が受けられるのだから、助成金の「存在意義」は全くない。はっきり言って「オール政党」で〝詐欺〟行為をしているようなものだ。

 自民党が一候補者に1億5000万円も使っても、当選すれば、政党助成金が増えて、6年の任期で十分、モトが取れるのだ。

 この制度で、政党は「議員の頭数」で利潤を上げる「金もうけ集団」に成り下がってしまった。

 無所属議員は不利になる。かつて、郵政民営化選挙時(05年)、自民党から離党して戦った議員は金欠になって、次から次へ、幹事長に頭を下げ、自民党に戻った。

 国会議員はカネのために「主義主張」を捨てた。

 詐欺行為であるだけでなく、政党助成金は憲法に違反している。国民の税金を政党が「山分け」する。結果として、国民は「支持もしていない政党」に強制献金することになる。

 憲法でうたう「思想及び信条の自由」を踏みにじる暴挙ではあるまいか?

 共産党は政党助成金に反対して「いらない」と言い続けている。(共産党は『しんぶん赤旗』の収入があるから、政党助成金がなくても潤沢!という他党の見方もあるが)ともかく共産党の方がカネに奇麗に思えてならない。

 赤ちゃんまで「政党に強制献金」するなんて、馬鹿げてい

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