コラム詳細

青い空白い雲
loading...

"買春"新潟県知事のような「学歴バカ」が日本をダメにする!

2018年5月20日号

牧太郎の青い空白い雲/668 

 GW(ゴールデンウイーク)も終わり世間がすっかり忘れてしまった「買春で新潟県知事を辞職した米山隆一さん」のことを書いておきたい。「学歴バカの悲劇」を伝えたいのだ。

 米山さんの実家は養豚農家。幼い時から家業を手伝いながら、新潟県湯之谷村立井口小学校に通った。外で遊ぶより本を読むのが好きな少年。でも、児童数が少なかったこともあって、全員が春と秋は陸上部、夏は水泳部、冬はノルディックスキー部に所属。スポーツ少年でもあった。
 ところが、周囲から「秀才」と言われ、新潟大学教育学部附属長岡中学校に入学してから、なぜか「受験勉強」に夢中になる。高校は遠く離れた兵庫県の名門・灘高。1986年、東京大学教養学部理科三類、つまり医学部に合格。「日本で一番入試が難しい学部」に合格するのが彼の目的だった。
 東大医学部を卒業し医師免許を取得すると、今度は東大大学院経済学系研究科に入学する。目的は司法試験にチャレンジすること。97年10月に司法試験に合格(後に、弁護士登録)。東大大学院医学系研究科に入学して、博士を目指していた。ハーバード大学附属のマサチューセッツ総合病院に研究員として渡米。何やら「輝ける学歴」を手に入れるのが唯一の「目的」になった。
    ×  ×  ×
「平凡な医師」では我慢できなかった。受験勉強に代えてチャレンジしたのが「選挙」。彼は「最も難しい戦い」を選び、2005年の衆院選に自民党から出馬。圧倒的な集票力を持つ「新潟の女王・田中真紀子さん」に挑んだ。東大医学部を目指したのと同じような「米山流チャレンジ精神」。でも、結果は惨敗。初めて挫折を味わった。
 でも諦めない。これを皮切りに国政選挙で4連敗。勝つために、所属政党を自民→日本維新の会→民進と次々に変える。新潟県知事選では「社民・自由・共産推薦」。原発再稼働反対運動を味方に勝利した。
 米山さんは「輝く学歴」を背景に、権力者になることが目的だったのだろうか?
 原発推進派だった「自民党の米山さん」は、いつの間にか「原発ゼロ」に加担していた。その変身ぶりの背景には「輝く学歴→異常な権力志向」が隠れている。
    ×  ×  ×
 受験勉強だけで「人間力」は身に着かない。もちろん、選挙に勝てば良い!というものでもない。
 米山さん、県知事になってはみたが、周囲に仲間がいない。孤独である。そこで、買春を繰り返したのか?は分からないが、週刊誌に「買春」を批判され、どうしてよいか分からず、ただ慌てる。適当な言い訳も思いつかない。
 何も辞任しなくても?という意見もあったが......。受験勉強だけでは「ピンチを乗り越える解答」が出てこない。学歴はあっても「解答」が出てこない。正直いって気の毒だった。
    ×  ×  ×
 受験勉強だけが得意な人がいる。しかし、それだけで「役に立たない人」もいる。
 同じ頃、財務省の事務次官が(天下り寸前だというのに)女性記者へのセクハラで、その後の人生を棒に振った。この人も受験勉強が上手で権力を握った口だろう。
 大きな声では言えないが、「役に立たない」という意味では、財務官僚より始末が悪いのが、外務官僚である。
 かつて、東大在学中に外交官試験に合格した「東大中退組」が偉そうにしていた。すべてが「試験の結果」。ともかく「受験上手」が幅を利かせた。でも、彼らは役に立たない。大使館勤務になっても情報収集活動が下手で、ただパーティーばかりしている。税金泥棒の外交官がうじゃうじゃしている。
 外務省は米大統領選で「ヒラリー圧勝!」と予測して赤っ恥。今、朝鮮半島の南北統一が加速する中で、外務省は「独自の情報」を持っていないから役に立たない。
 官邸に人事権を握られて以来、外務省では安倍首相にゴマをする「役に立たない官僚」だけが優遇される。その結果、南北統一の動きが加速する中で日本だけが蚊帳の外?
 学歴バカの、人間力のない「役に立たない官僚」が日本をめちゃくちゃにしているのではあるまいか?

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    田中麗奈 女優

    2018年5月20日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/202   清涼飲料水のCMで初代イメージキャラクターを務め...

コラム