趣味・文芸・エンタメ詳細

News Navi
loading...

いまや"ゆるい着こなし"も脚光 「ニッポン制服百年史」展開催中

2019年5月26日号

 今年は洋装の女学生服が誕生して100年。東京都文京区の弥生美術館「ニッポン制服百年史」は、制服と女学生像の変遷を実物資料とイラストで展開して興趣が尽きない。

 1919年、東京の山脇学園が日本初の女学生服を採用。20年代にはセーラー服が登場し、人気が出た。戦後はセーラー服が制服の定番に。やがてスカート丈は伸び、スケバンルックも登場。すると80年代には紺のブレザーとチェックのミニスカートの制服が登場し、新たな主流となる。中には自校の制服美をPRして偏差値を高めた女子校もあった。制服は"歩く広告塔"となったのだ。同美術館学芸員の内田静枝さんがこう話す。
「さらに平成に入ると制服が進化しポップカルチャーにまで成長していきます」
 茶色、キャメル、緑、グレーなどブレザーの色は増え、スカートはより短くなる。コギャルスタイルが広まり、ガングロまで現れた。
「プリクラやギャル雑誌などバブリーなメディアができて、仲間内のおしゃれや流行が全国へ拡散しました」(内田さん)
 最近は制服のカジュアル化が進行。ブレザーの下にはパーカで、スニーカーにリュックなどゆるい着こなしの女子高生が増えた。制服と小物をいっぺんに買えない家庭が増えた"貧困化"が背景にあるともいわれる。
 日本の中学・高校では約9割が制服を採用(米国は約1割)。平成の30年間で中高延べ1万校で夏冬制服のモデルチェンジが行われたという。
「生徒が着たい、親が着せたい、学校がイメージアップを図りたいと考えた結果で、いまや"10代を最も輝かせる服装"が制服だということでしょう。日本ならではのカルチャーだと思います」(同)
 展示は江口寿史(上図右)、森伸之(同左)ら人気作家8人が描いた制服女子のイラスト約100点。まぶしくも甘酸っぱい世界だ。
(南條廣介)

政治・社会

くらし・健康

国際

スポーツ・芸能

対談

  • 艶もたけなわ

    柳澤愼一 俳優

    2019年5月26日号

    阿木燿子の艶もたけなわ/252   今年87歳を迎える俳優・柳澤愼一さんは、1952...

コラム