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サンデー毎日11月15日号は11月2日発売。

編集長後記

 臨時国会が始まった。菅義偉首相が所信表明演説で、目指す社会像として使った言葉に、やはり違和感を持った。「自助、共助、公助」である。

 これまでこの言葉を聞いたのは、1分を争う災害現場だ。公的な支援を待つことなく、自ら動き、周囲と協力して救助にあたる必要性を言い表していた。緊急事態という特別な場面で使われるメッセージだった。

 首相が「自助」を強調することは、「行政の支援は期待するな」という意味になる。加えて、蜜月の仲にある竹中平蔵氏は、格差を拡大した新自由主義の象徴だ。コロナ禍で厳しい状況にある多くの人たちに、政権は「自己責任」を押しつけるのか。

(坂巻士朗)