お知らせ

サンデー毎日6月7日号は5月26日発売。

編集長後記

 夏の甲子園が中止になった。晴れの舞台を目指してきた高校球児たちの落胆はいかばかりか。

 1992年8月16日、明徳義塾(高知)―星稜(石川)。後に語り継がれる「松井の5敬遠」の試合だ。星稜の松井秀喜は全打席で勝負をしてもらえなかった。

 淡々と一塁へ進む松井の姿とともに印象的だったのは、スタンドから罵声を浴びせ、メガホンを投げるファンの姿、そして、グラウンドで涙ぐむ相手選手たちだった。

 指導者もファンも、純粋に野球をやりたい高校生たちの気持ちにもっと寄り添えなかったか。

 この夏、目標を失いかけている多くの子どもたちがいる。大人が支える時だ。

(坂巻士朗)