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サンデー毎日11月10日号は10月29日発売。

編集長後記

 王朝絵巻、いや一大歴史スペクタクルのようでした。天皇陛下の即位の礼。鉦(しょう)の音を合図に、侍従が高御座(たかみくら)の帳(とばり)を開く。そこには陛下のお姿。天(あま)の岩戸(いわと)もかくやと思わせるような荘厳な大礼でした。

 平安前期の儀式書に記され、90年ほど前の昭和天皇の即位礼まで続いたという「宸儀初見(しんぎしょけん)」。宮内庁の山本信一郎長官は「伝統に則した形に戻した」と話したとか。伝統回帰。言葉は美しいですが、「伝統」とは戦前の神と合一の天皇像なのでしょうか。

 平成の代替わりで陛下(上皇さま)は「日本国憲法を遵守(じゅんしゅ)」とおことばを述べましたが、今回は「憲法にのっとり」でした。これも......などとは、ペシミストの妄言の類いなのでしょうが。(隈元浩彦)