お知らせ

サンデー毎日9月1日号は8月20日発売。

編集長後記

 小津安二郎の作品に「大学は出たけれど」があります。昭和恐慌下の1929年の作で、就職先が決まらない男が主人公です。

 印象的な場面があります。会社勤めをしていると信じる新妻の前に、男が突きつけたのが弊誌。「毎日日曜が続いてるんだ」のセリフがかぶります。小津流のギャグです。

 その7年前に創刊された私どもの雑誌ですが、本号で5555号を数えます。皆さまのおかげです。深く感謝申し上げます。

「俺こそヌーベルバーグだ」。保守的作風とも評された小津の言葉です。気づかれない程度の変化、新味を求め続けてきた自負でしょう。実際、今では〈小津映画は新しい〉というのが定説です。目指したい高みです。

(隈元浩彦)