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サンデー毎日8月11日号は7月30日発売。

編集長後記

 資本主義社会の過酷な一面を見た思いがしました。業績不振の日産がグループ従業員の1割に当たる1万人規模のリストラ計画を発表したのです。市場の反応に注目が集まりますが、切られる側への同情論は皆無です。労働者は所詮、調整弁という消耗品なのでしょう。

「戦死やあわれ/兵隊の死ぬるやあわれ(略)だまって だれもいないところで/ひょんと死ぬるや」。戦没詩人、竹内浩三(1921~45)の「骨のうたう」を思い出しました。兵隊は今日の勤め人でしょうか。"ひょんと"リストラや哀れ、と。

 その詩が頭をよぎったのは、この国にとって74回目の「鎮魂の月」がまた、めぐってきたせいもあるのでしょう。(隈元浩彦)