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サンデー毎日4月14日号は4月2日発売。

編集長後記

「人ってね、上り坂は下を見ているから上がっている感覚がないのよ。でも、下り坂だと周りがよく見えるんだ。でもって、見える光景は自分の鏡だ」

 今から9年前の萩原健一さん。数時間ほどご一緒するなか、五木寛之さんばりの言葉が飛び出すことに驚きました。不良のイメージとかけ離れていたからです。シビアな病で右耳が聞こえないとも。あけすけでした。「不良とは、優しさの事」。太宰治の作品の一節を思い浮かべたものです。
 時に内に飼う修羅が暴れるのでしょう。長く仕えた者をなぶるように切ったことも。でも、訃報にその人の声はかすれていました。そういう男だったのでしょう、ショーケンという人品は。
(隈元浩彦)