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サンデー毎日11月11日号は10月30日発売。

編集長後記

「私は何となく良心の苦痛に堪へられぬやうな気がした」。12人が処刑された大逆事件(1911年)。荷風は小品『花火』に当時の気分をそう記しました。明治末年の時代精神に少なからぬ影響を与えたと言われます。

 それよりも1人多い13人の首がくくられたオウム幹部らの集団処刑。二つの事件の質は異なるとはいえ、「平成」の終わりを見定めて執行されたオウム幹部らの絞首は、議論らしい議論も呼ばぬまま早くも昔語りになる気配が感じられます。
 何も「死刑」に限ったことではありません。"ロープ"の端を、同時代に生きる一人として私自身が握りしめていることに、敏感でありたいと思っています。
(隈元浩彦)