会社案内

社長挨拶

 2020年、あっという間に世界が一変しました。「人と一緒にいる」ことがはばかられる中で、一人ひとりの命や心、暮らしや社会をどうしたら守ることができるのか。
 その時、よりどころになるのが言葉、そして想像力ではないでしょうか。言葉が紡ぎ出す物語や、新たな視点や知見、思想によって、身の回りや世界で起きていることを自分ごととしてとらえ、考える。情報が錯綜し、正解がどこにもない状況でも、考える力と想像力を培い、自分たちの進むべき道をたぐりよせていくしかありません。

 現存する日刊紙では最も古い歴史がある毎日新聞は、創刊した1872(明治5)年に既に出版を手がけています。そして、戦時体制に一部与せざるをえなかった第2次世界大戦中を除けば、その時代を生き抜く上で必要とされるだろう言葉を、「サンデー毎日」や「エコノミスト」などの雑誌、ベストセラーになった「蔵」(宮尾登美子著)などに代表される小説やエッセー、ノンフィクション、豪華美術出版「国宝」などとして常に世に送り出してきました。その伝統を引き継ぎ、2015年に独立したのが私たち毎日新聞出版です。

 独立に際し、「100歳までの幸福の追求」という理念を掲げました。
 100歳まで心豊かな人生を送ることができるようでありたい。そのために、多くの人と手を携えながら社会の一員としての務めを果たしたい。
 「分断」と「不寛容」が日本や世界各地にじわじわと広がり、混迷が深まりつつあります。
 私たち毎日新聞出版は、時代を生き抜き、人生を多くの人とともに謳歌できるような本や雑誌を読者の皆さまにお届けしたい。その志を胸に、日々努力します。
 どうぞよろしくお願いします。

2020年6月
小島明日奈